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丸の内1-3計画 地下接続工事
大都市の地下通路を整備し、
往来をもっと便利に
丸の内エリアに張り巡らされた地下通路。その回遊性を高め、いっそう活気あふれる都市空間を生み出すため、約3年にわたり地下接続工事に取り組みました。
後藤 和久土木部部長
東京・丸の内の「みずほ銀行前本店ビル」、「銀行会館」、「東京銀行協会ビル」の3棟を一体的に建て替える「(仮称)丸の内1-3計画」において、新たにできたビルと東京メトロ・都営地下鉄の大手町駅、そしてJR東京駅を地下通路でつなぐ工事の施工管理を担当しました。試掘して地下埋設物を調べてから、掘削して地下構造物をつくり、完成・供用開始に至るまでを3カ所で同時進行して、3年ほどかかりました。
地下構造物をつくるのに一番大変なのは掘削と土留めです。特に今回担当した現場のうちの1カ所は以前工事して、土にコンクリートを少し混ぜた流動化処理土で埋めて固めていたので、それを掘り返すのが大変でした。ブレーカーという機械を使って、下水の人孔を避けながら掘り進め、3カ所とも貫通させたときは、大きな達成感と喜びがありましたね。
私がかかわった構造物にはたくさんの"大変"が詰まっていますが、試掘から完成までの一連の流れに携わったからこそ、この仕事の醍醐味を味わえるのだと思います。構造物を利用する皆さんが便利に感じたり、生活の一部として使っていただけたりしているのが、一番の喜びですね。
平渡 祥太 取締役 |
3年にわたる工期の中では、どうしても非常に多忙な場面が出てきます。ですから、心身をケアして最善のパフォーマンスを保つことも大切な仕事だと感じます。私の場合は家族と過ごす時間が支えになりました。粘り強くやりとげた結果、技術・知識の向上を実感でき、次への自信につながりました。
尾花 健児 工事部部長 |
この工事の難関は、施工箇所が狭く、建築の作業と重複していたところです。資材の置き場所等が限られていましたので、投入・搬出のタイミングには細心の注意を払い、調整を試みました。延べ約1,500人が関わった大規模なプロジェクトだっただけに、大きな事故もなく工期を終えられたことをうれしく思います。